« 2024年10月 | メイン | 2024年12月 »

2024年11月

2024年11月28日 (木)

2024年9月24日(金)公開『あの人が消えた』

出演:高橋文哉/北香那/田中圭/他

監督:水野格

 

 

こんにちは。あべのアポロシネマです。本日は2023年に放送され、社会現象化したTVドラマ「ブラッシュアップライフ」が記憶に新しい、水野格監督が完全オリジナル脚本で挑んだ“先読み不可能”ミステリー・エンタテイメント『あの人が消えた』をご紹介いたします。

 

「次々と人が消える」と噂される、いわくつきのマンション。配達員の青年・丸子は毎日のようにマンションに出入りするなかで、怪しげな住人の“秘密”を偶然知ってしまう。会社の先輩で小説家志望の荒川にも打ち明け、意見を仰ぎながら住人の正体を探ろうとするが、やがて二人は思いも寄らない大事件へと巻き込まれていく――。

 

実に面白い。(と呟きながら、ガリレオのテーマを流したい。)

とにかく、自分の謎解きと本編がシンクロするのか!ドキドキしながら鑑賞して欲しいので、最小限の情報だけで、なるべく早く観ていただきたい作品です。

 

主人公は、配達員の丸子。今やテレビで見ない日はないほど売れっ子の高橋文哉さん。

「誰かに褒められたい」という理由から働き始めるのですが、ちょっと抜けているけど責任感が強く、マンションの謎に一人で挑む真面目な役がピッタリです。

その先輩・荒川役に田中圭さん。この人には何でも相談してしまいそうな、ザ・怖くない先輩で丸子の相談に乗ってくれます。

その他にも住人には豪華な役者さんが出られているのですが、個人的に驚いたのは、1つの作品に染谷将太さんと菊地凛子さんのご夫婦が出演されている事!

同じシーンはなかったものの、おお……と思うキャスティングでした。

 

また、映画の協賛に「小説家になろう」というWEBサイトがあるのですが、この映画自体も、荒川がサイトに小説を公開していたり(プロの小説家を目指している。)、色々な伏線があるところが、“小説っぽい”作品と感じました。観ればわかるのですが、とても“小説”の世界が大切にされていて、その小説に対するリスペクトが、映画を観ていてこの作品を納得させる一部となっているのも、お洒落でよかったです。

 

ネタバレ厳禁!エンドロールも最後まで楽しいので、お見逃しなく!
ぜひあべのアポロシネマでご鑑賞ください。

 

-------

★☆執筆者紹介☆★

-------

せきぐち

出先で秋服をみると、秋の気分なのですが、外の温度はまだ夏。クーラーも使用するし、なんか変な感じですよね。

2024年11月13日 (水)

2024年9月27日(金)公開『Cloud クラウド』

出演:菅田将暉/古川琴音/奥平大兼/他

監督:黒沢清

 

あべのアポロシネマです。

本日は出る作品ならどんな作品にも馴染んでしまう、カメレオン俳優と言われる役者、菅田将暉さん主演、『CURE』『回路』などホラー、サスペンス・スリラー作品の大巨匠、黒沢清監督最新作『Cloud クラウド』のご紹介です。

 

今回のこのメールマガジンにはお伝えしたい内容に映画のストーリーの「ネタバレ」を含んでいる可能性がございます。『Cloud クラウド』を観ようとお考えの方の中で事前に何も情報を入れたくない、という方はここから先は読まず観終わってからこのメールマガジンをお読みいただければと思います。『Cloud クラウド』がどんな作品かその魅力を知りたい方、この作品を観ようか迷っている方はここから先をご参考にして頂けますと幸いです。

 

さて、この作品『Cloud クラウド』は「憎悪の連鎖が生む“集団狂気”を描くサスペンス・スリラー」と銘打たれた作品なのですが、観た後に映画から感じた印象が想像していた内容とだいぶ違ったのでその辺を中心に今回はお話させて頂きたいなと思います。

主人公の吉井(菅田将暉)はクリーニング工場で真面目に働く青年です。

責任がのしかかる昇格を嫌がり、目立たず暮らしたいと願う青年です。

そして副業として最近話題の「転売」を行い、安く仕入れた商品を高額で転売する事でお小遣い稼ぎをしているという感じの青年です。

ある時倒産した工場で作られていた大量の医療機器を安く仕入れ、それを高額で転売する事に成功した事で人生が一変します。

大金を手にした事で仕事を辞め、都心から離れた田舎に自宅兼事務所をかまえ、在庫を事務所で管理しながら転売業で生計を立てる様になります。

そして冒頭にあった憎悪の連鎖が生む“集団狂気”に飲み込まれていく、という感じなのですが、まず物語が二部構成になっています。

前半はサスペンス・スリラー的な要素が詰め込まれた「吉井青年が世の中の全てから恨みを買っていく」フェーズです。

このフェーズでは吉井青年の無気力な人間性と行動によって静かながら背筋がゾワゾワする映像がずっと続きます。

このスリラーともホラーともいえる空気感の中で味方がどんどん減っていき、孤立していく中で目に見えぬ憎悪だけが溜まっていく演出は流石、黒沢監督だと思わせられました。

なんとも言えない胸のザワザワ感がしっかりスクリーンに封じ込められていて、この口で言い表せない感覚を映画で楽しめる感じが、この映画ならではの良さの様な気がしました。

全く別人の人生を追体験できるという映画の古くからの楽しみ方が、この映画にはしっかりとパッケージングされていて、黒沢清監督の力量を感じさせます。

そして物語の後半部分、これが大分当初のイメージと違って驚いたのですが、ここから北野映画ばりのバイオレンスアクションが展開されます。

とんでもないバイオレンス映画に早変わりしスクリーンの中では大銃撃戦が繰り広げられます。

この前半の淡々とした静けさと後半の暴力性という緩急。

そして主人公吉井の混乱がヒシヒシと伝わる映像の面白さがこの作品の肝だと強く感じました。

この後半の唐突で強烈なバイオレンス展開の鮮烈さが前述させて頂いた「憎悪の連鎖が生む“集団狂気”を描くサスペンス・スリラー」という文言を吹き飛ばす位のパワーがあり、観た後の感想を大きく変えてしまう要因だと感じました。

私も映画を観るまでは5chやSNSなどの見えない敵や悪意に襲われながら精神的に追い詰められていくサスペンス・スリラーもの、みたいなイメージでこの映画を捉えておりましたがとんでもない!

この作品はめちゃめちゃシンプルに各所で恨みを買って、めちゃめちゃシンプルに暴力で迫られるという至極シンプルな物語なのです。

いや、これ凄かったです。

観たい感じとズレていく感覚の楽しさ。

全てが想像の斜め上をいく面白さ。

ただあまりに思っている感じとズレ過ぎると、思っていた映画と違う!というショックもあるかと思い、この場をお借りしてご説明させて頂きました。

割と頭を空っぽにして、細かい事は取りあえず置いておいて、全てを受け入れられるオープンマインドでこの映画に臨んで頂く事を強くおススメいたします。

後半のギラッギラの空が映った画が本当に黒沢清の画そのものでうわー、黒沢清!黒沢清の空!と。本当に感激しました。

俳優陣も全員薄暗く生気の抜けた演技で、その不気味さが際立つ最高のものでした。

この演技を2時間浴びるだけでも十分にご満足いただけます!

転売で稼ぐ主人公・吉井良介役の菅田将暉さんは勿論、吉井の恋人・秋子役の古川琴音さん、転売のバイト青年・佐野役の奥平大兼さん、ネットカフェで恨みを募らせる男・三宅役を岡⼭天音さん、吉井が働くクリーニング工場の社長・滝本役を荒川良々さん、そして今作で特に不気味さ、気持ち悪さが際立った転売業の先輩・村岡役を熱演した窪田正孝さん。どの人も本当に何を考えているのか全然判らず普通に会話しているだけでずっと怖いです!

 

さぁ皆様、『Cloud クラウド』に興味を持っていただけましたでしょうか。

この文章で皆様に少しでもこの映画の持つ虚無感や暴力性、そしてそれらを映画にギュッと閉じこめ、見事にパッケージングした手腕の素晴らしさが伝わりましたら幸いでございます。

是非スクリーンでこの映画を観て、映画でしか体験できない新たな扉を開けてみて下さい。

あべのアポロシネマスタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

-------

★☆執筆者紹介☆★

-------

ふじもと

 

ゼスプリ・サンゴールドキウイが美味しいです。

あの黄色いやつです。

やめられません。

2024年11月 1日 (金)

2024年7月12日(金)公開『キングダム 大将軍の帰還』

出演:山崎賢人(※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記)/吉沢亮/大沢たかお/清野菜名/他

監督:佐藤信介

 

あべのアポロシネマです。

本日は『GANTZ』や『アイアムアヒーロー』などコミックス原作の映画を多く手掛ける佐藤信介監督の最新作『キングダム 大将軍の帰還』のご紹介です。

 

キングダムシリーズを全て手掛ける佐藤監督の手腕が遺憾なく発揮されているこのシリーズ。

気が付くと最近では佐藤監督=超大作アクションのイメージが定着したように思います。

今までの映画3作でキングダムの原作13巻分までの、その壮大な物語がスクリーンに刻まれて来ました。

今作は原作14巻~16巻まで、映画の前作でも途中まで描かれた「馬陽(ばよう)の戦い」を中心に登場人物たちの深い因縁と戦いの行方が描かれます。

 

秦という国で戦争孤児だった奴隷の少年、信 (シン/山崎賢人)が後に秦の始皇帝となるえい政 (エイセイ/吉沢亮)と出会い、亡き親友の想いを継いで孤軍奮闘し、えい政を守る戦いに巻き込まれていく第一作「キングダム」。

二作目では信が初めての戦場、蛇甘平原に出陣し五人一組の歩兵隊である伍のメンバーとなり魏を相手に果敢に戦い武功を立てました。

作品三作目では100人の小隊を率い、秦の大将軍である王騎(オウキ/大沢たかお)から「飛信隊」という名前を隊に授かった信。

韓という隣国と戦争中に北の大国である趙に攻め込まれた秦が馬陽で土地を守る戦いに挑むのが「馬陽の戦い」です。主人公信も王騎から新たな任務を与えられ、それを飛信隊一丸で遂行し、趙の敵将を打ち取る事に成功したのでした。

さぁそんな主人公信の出世物語、成長物語としても非常に優秀な本作キングダムシリーズですが、今作でも前作の続き「馬陽の戦い」の一日目の夜から物語が始まります。作中のキャラクターが増えるにつれて複雑になっていくのが物語というもので、今回は特にご注目頂きたいキャラクターについて少しだけご紹介、ご説明させて頂ければと思います。

 

信 (シン/山崎賢人)…主人公。当然物語に大きく関与するキャラクターになります。今作では強大過ぎる敵に対峙するシーンも多く、戦いの中で更に大きく成長します。

 

王騎 (オウキ/大沢たかお)…秦の六大将軍の一人。秦の「馬陽の戦い」における総大将として戦場を駆けまわる。武勇と知略の両方を兼ね備えあらゆる戦場に現れ戦況をひっくり返す姿から秦の怪鳥と呼ばれ恐れられる存在。信が最も憧れる大将軍。

 

ほう煖 (ホウケン/吉川晃司)…趙の「馬陽の戦い」における総大将。自らを武神と名乗る彼ですが、その強さは人の力を超えたまさに武神の名に相応しいものです。王騎と過去に因縁があり、それがこの戦いに大きく関わってきます。

 

騰 (トウ/要潤)…王騎軍の副官を務める、捕らえどころがない軍のサブリーダー的存在。王騎に忠誠を誓い、王騎の側近として戦場では先陣を切る。王騎と共に信に一目置いており、非常に頼もしい存在。

 

李牧 (リボク/小栗旬)…趙の軍師。類まれな知略を持つ軍略家で、前作でも最後に少しだけその存在が明らかになりました。今作でどの様に物語に関わってくるのか要チェックです。

 

という訳でこの映画で描かれる「馬陽の戦い」において重要な5名の人物を簡単にですが紹介させて頂きました。

この物語がどの様に進んでいくのか、どの様に決着を迎えるのか。

2時間25分という時間を使って是非たっぷりとご堪能頂ければと思います。

このメルマガにもごく簡単に今までの流れは書かせて頂きましたが、お時間がもしあれば今までのキングダムを復習されてから来られる事をお勧めさせて頂きます。

素晴らしい物語、素晴らしい大河ロマン作品だからこそ、120%楽しんで頂く為に復習してから来て頂くと一層楽しんで頂けるのでは、と思います。

漫画で13巻迄読んでくる、またはアニメで29話まで見てくるという形でも丁度物語を続きから楽しめるのではないかと思います。

 

内容まではネタバレになってしまいますのでここでは語れませんが、キングダムの人気を決定づけた原作きっての人気エピソードになっており、映画も「シリーズ最終章」とうたわれています。

これを大スクリーンで、映画館の音響で楽しまない手はありません。

あべのアポロシネマに是非この戦いの結末を見届けにいらしてください。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

-------

★☆執筆者紹介☆★

-------

ふじもと

 

キングダムこれで最終章なんですかね?

まだまだ原作もあるし続いて欲しいですねぇ。

アクセスランキング

Powered by Six Apart