ご無沙汰致しております。
映写担当の藤本です。
今日はよもやま話、と言いますかあまり映画に関係無い様でいて、
案外関係あるお話をさせて頂きます。
アポロシネマ8という8スクリーンもある現場で多くの作品が上映される中、
それらの作品を毎日全てチェックしていますと、
毎回毎回、そう必ず、100%。彼が姿を現します。
そう!彼。映画泥棒くんです!
やぁ僕だよ!
ですので、まぁ一日10回は最低でもその映像を見ているのではないか、と思うんですが。
今日は彼の歴史についてお話させて頂こうかと思います。
1代目映画泥棒(2007,6月~2010,3月)
最も有名なのが彼、1代目映画泥棒です。
フォーカスを手動で合わせるアナログ感に哀愁を感じなくもありませんが、
勿論盗撮は許せない犯罪です!いけません!
サーチライトで照らされて観念するあたり諦めのいい泥棒だと言えます。
意外にも多くの方に愛されているらしくこの1代目のパロディー動画などはよく見かけます。
2代目映画泥棒(2010,3月~2012,11月)
2代目映画泥棒には新キャラが2名登場します。
まず赤色灯君です。頭が赤色灯の警察官です。
正義感ある仕事で映画館内でもバリバリに赤色灯を光らせてやってきます。
映画泥棒はあっけなく御用となりますが、案外抵抗しているようにも感じます。
1代目に比べて結構諦めが悪いですね。
そして二人目。それを後ろでポップコーン片手に眺めるお姉さん。
なんて可愛いんでしょうか。
当時から映写業務をこなしていた私も、おねえさんの可愛さには何度救われた事か!
お姉さんが違法ダウンロードで逮捕される様子をいつも涙ながらに拝見いたしておりました。
やはりいくらお姉さんが美人でも、赤色灯の輝きに一片の曇りなしです。
背後から突然の逮捕です。まったく無慈悲!
可愛さに左右されないのが正義の警察官です!
そして
3代目映画泥棒(2012,11月~現在)
現在上映している作品全てについているのが3代目映画泥棒です。
彼もかなり修羅場をくぐって来たのか、登場からいきなり5人です。
映画泥棒は5人になったり時に6人になったりしながらひとしきりダンスタイムです。
EXILEのチューチュートレインのやつとかをかましてくれたりのっけから飛ばします。
しかし、やっぱり前作同様、赤色灯の彼もまったく同じ5人引き連れて
戦隊モノみたいなポージングで現れます。
現れたが最後、何人居ようが逮捕の嵐です。
緩慢な動きで逃げようとも試みますが、緩慢に追われて敢え無く御用です。
また映画泥棒も自宅ではスーツを着用せずネルシャツというラフないでたちで
違法DLを繰り返しているところへ赤色灯!しかも5人です!1対5!まったく無慈悲です!
あれ!?おい!待て待て!お姉さんはどうした!なぜお前なんだ映画泥棒!
映画も盗むわ、違法DLはするわ、お姉さんの出番まで盗むとはふてぇ奴です!
無慈悲に5人の赤色灯に囲まれても同情の余地なしですね。
誰がお前の家での私服見たがってん!
と、いう訳でご紹介してまいりました、映画泥棒シリーズ。
映画館で映画を見る直前には必ず現れる彼ですが、
是非それも含めて楽しんで頂ければと思います。
映画泥棒は身近な所に潜んでいるかもしれません。
映画を鑑賞中にもし見つけたら劇場スタッフにご一報をよろしくお願い致します。
映写担当藤本がお送りしました。