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2024年4月

2024年4月 2日 (火)

2024年1月19日(金)公開『ゴールデンカムイ』

出演:山崎賢人/山田杏奈/玉木宏/舘ひろし/他

監督:久保茂昭

 

 いつもあべのアポロシネマのメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

本日は週刊ヤングジャンプに連載され、2022年に完結、単行本は全31巻で

累計発行部数2700万部という大ヒットを記録した漫画「ゴールデンカムイ」を原作に

実写映画化した本作『PG12)ゴールデンカムイ』のご紹介です。

 

 元々、この原作漫画は狩猟漫画として練られたアイデアと

宝探しを巡る冒険活劇のアイデアが合わさり、

そこに歴史の重厚さが加わったことで物語に深みと人間関係が織りなす複雑さ、

そして冒険の持つワクワクや楽しさ、情念や恐怖など人間が持つ様々な感情を

巧みに描き分ける事で人気キャラクターを多数輩出し2018年からアニメ化され、

その後現在までに第4期まで放送されました。

最終章となる第5期も製作が決定している様です。

そして、原作が終了しアニメが最終章製作決定で盛り上がるこの時期に公開されるのが

今作の実写映画『PG12)ゴールデンカムイ』なのです。

 

 さて、原作は青年誌という事もあって、過激な描写やグロテスクな描写も

多く描かれており実写映画化にあたっては問題点も多いのかなと感じていたのですが、

今作はPG12という小学生以下のお子様が視聴する際、保護者の助言・指導が必要(鑑賞する際にはなるべく保護者同伴をオススメする作品)ながら、

表現としては原作より大分マイルドになっているなと感じました。

生きる為に狩りを行い、その動物を料理し、食べるというシーンも

人間の営みを丁寧に描いている作品だからこそ必要なシーンとして描かれている訳ですが、

映画でもPG12という制限に寄り添いながらそこにちゃんと向き合って撮影されている感じがして好感が持てました。

 

 この作品は日本とロシアの戦争、日露戦争真っ只中の1904年8月、

旅順攻囲戦から始まります。

二〇三高地にそびえる難攻不落と言われたロシアの旅順要塞を巡るロシアと日本の攻防で、

日本人死者約15,400人を出した大規模戦闘でした。

どんなに重傷を負っても、翌日には傷が癒えまた最前線で戦うという鬼神の如き活躍で

「不死身の杉元」の異名を取る主人公、杉元佐一(山崎賢人(※崎はたつさき))。

杉元が所属する東京の「第一師団」と北海道の屯田兵で構成され、

日本陸軍最強と言われていた「第七師団」が共に戦ったのがこの旅順攻囲戦でした。

1905年日露戦争終結後に帰国し、任期満了により除隊となった杉元は北海道に渡り、

一獲千金を夢見て砂金取りを始めます。

ここから様々な人たちと運命的な出会いを果たしながら、

物語が転がり始まるのが今作『PG12)ゴールデンカムイ』なのです。

当時その武功で戦場に名が知れ渡っていた「不死身の杉元」と

ヒグマから杉元を救ったアイヌの少女「アシリパ(※「リ」は小文字)(山田杏奈)」。

2人が出会いアイヌが隠した金塊と、その金塊の場所を記した地図を探し始め、

同じ目的で北海道中を探し回る陸軍、「第七師団」との争いが始まります。

そしてそこにもう一つの勢力が金塊を狙ってやってきます。

新撰組残党の土方歳三と永倉新八とその一派です。

この作品では土方歳三(舘ひろし)は歴史上では死んだと言われている1869年に死んでおらず、

1835年生まれなので1907年当時だと72歳になり生きていたという事になります。

映画内でも舘さんの渋い佇まいがバッチリはまってゴールデンカムイの土方そのものという感じです。

金塊の場所を記した地図を巡り、杉元たちと北海道の防衛を担う陸軍常備師団である第七師団と

新撰組残党の三つ巴の攻防戦が繰り広げられていきます。

そんなゴールデンカムイですが映画では原作単行本でいう3巻途中まで(アニメの5話まで)

の内容を概ね忠実に辿っていく内容になります。

様々なキャラクターが登場し、杉元やアシリパと因縁が出来ていく様な内容になっています。

月島軍曹役の工藤阿須加、二階堂兄弟役の栁俊太郎、尾形百之助役の眞栄田郷敦、

谷垣源次郎役の大谷亮平など、どのキャラクターも非常に再現度が高く、

ゴールデンカムイらしい狩猟シーンや動物との戦い、

陸軍との戦いなど物語の序盤となる作品として完璧な導入なのではないでしょうか。

この作品の完成度は勿論の事、

今後の続きを2,3と描いてくれるのかも観ていて非常に気になりました。

そして最後のエンドロールで流れるのはACIDMANの「輝けるもの」。

2000年初頭から頭角を現しエモコア/ロックシーンの最前線を走り続けてきたACIDMANの

エモい新曲が大音量で聴けるというのも私的には非常にポイントが高かったです。

 

 31冊という壮大な大長編原作作品を映画でどの様に表現する事が出来るのか、

そんな風に観る前は気にしていたのですが、全くの杞憂でした。

ゴールデンカムイのスピード感とゴールデンカムイの空気感を見事に表現し

一本の映画に落とし込んだ素晴らしい作品となっております。

あべのアポロシネマで皆様に是非観て頂きたいこの冬一押しの一本です。

スタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

 

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★☆執筆者紹介☆★

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ふじもと

 

今月末1月31日までヤングジャンプのアプリ「ヤンジャン!」でゴールデンカムイ全巻無料公開中みたいです。

興味のある方は原作漫画をちょっと読んでみるというのも良いかも知れません。

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