2023年3月31日 (金)

2023年2月23日(木)公開『湯道』

出演:生田斗真/濱田岳/橋本環奈/他
監督:鈴木雅之

アポロシネマです。 本日は『おくりびと』などの脚本家で放送作家の小山薫堂さんと『HERO』や『マスカレード』シリーズで有名な鈴木雅之監督がタッグを組んで贈る『湯道(ゆどう)』を紹介します。


「湯道」とは、読んで字のごとく湯の道。茶道や華道や書道などを想像していただければわかりやすいかと思います。
小山薫堂さん自身が提唱しているもので、日本人にとっての入浴という行為は世界でも類稀なる生活文化であり、その精神と様式を突き詰めてゆくことで一つの「道」になるという想いに至り、これを「湯道」と名付けたそうです。


物語は、亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。
実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。
そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院。
銭湯で働いている看板娘・いづみの助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。
いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。
不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で凝り固まった何かが徐々に解されていくのであった……。


主人公の史朗を演じるのは生田斗真さん。東京に染まってしまった!というのがピッタリなやつれ具合とおしゃれな服装で、現代に疲れているのだな……。とちょっと可哀そうになるのですが、常連さんの「なんか顔見ると憎めないのよ~」がめちゃめちゃ共感。良い兄貴なのですよ…。


そして銭湯を継いだ弟の悟朗役は濱田岳さん。この方は色々な作品でいろんな顔をされていて、毎回凄いと思うのですが、今回も怒っているだけでは表せない兄弟げんかをしていて、本当に三浦家の弟くんでした。凄い…。


看板娘のいづみ役に橋本環奈さん。彼女の笑顔が銭湯を救ったと言っても過言ではないでしょう。喧嘩する2人にめっちゃ華を添えています。もともと銭湯の看板娘なので志朗を敵対視しているところも可愛いです。心癒される…。
こんな銭湯なら毎日行くよ……。と思う様なスペシャルメンバーで描かれる今作は、主人公たち(まるきん温泉側)だけでなく、銭湯に通われるお客様それぞれに秘めたドラマがあり、オムニバス形式で描かれます。 オムニ“バス”とは、またコレお湯だけにね!とダジャレを言いたくなるほど、兎に角、笑いと感動の緩急がズルい!!流石ヒット作を手掛けたメンバーの作る作品です。良い意味で、どこまでがコメディなのか、本気なのか……。
いや、全て本気だと受け取りました。
決意が画面を通して、熱気として伝わってきます!
本当に、この銭湯に通うメンバーになったら楽しいだろうな~。と画面越しに同じ銭湯に浸かっている気分。この一体化の気持ちはオムニバス作品の醍醐味ですよね。いい湯だな~。


最近は主人公の史朗のように、忙しい生活をされている方が多いと思うのですよ。
駄目です、自分の体は大事にしなくては!! 久々に映画に浸ってみてはいかがですか?(銭湯だけに!)


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★☆執筆者紹介☆★
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せきぐち
寒いのがマシになってきたと思ったら、花粉が凄いですね。 目が……目が…。