4月13日より公開される「舟を編む」。
みなさんよりひと足早く鑑賞させていただきました!
原作は三浦しをんさん。
2012年本屋大賞を受賞した話題作です。
(本屋大賞については、映画との繋がりも深く、またの機会にここに書けたらいいなぁ、と思っています)
個人的には「風が強く吹いている」が映画・原作共にものすごく好きなんですが、
この「舟を編む」はまだ未読でございます。
辞書の編集者の映画・・・・なんて地味なんだ!! って見る前は思ってました。
華やかなファッション誌や新聞ならいざしらず、辞典って・・・・・・
しかし、確かに、辞典ってどうやって作られているんだろうって気になりだしたら止まらない。
(このなんて地味なんだ! という事をテーマにするところが三浦しをんさんのいいところ?)
「恋」という字を辞書で引いてみる。
○岩波書店「広辞苑」
一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。(以下略)
○小学館「大辞泉」
特定の異性に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。(以下略)
○学研教育出版「学研 現代新国語辞典」
[男女間で]相手を自分のものにしたいと思う愛情をいただくこと。また、その状態。(以下略)
○三省堂「新明解国語辞典」
特定の異性に深い愛情をいだき、その存在が身近に感じられるときは、
他のすべてを犠牲にしても惜しくないほどの満足感・充足感に酔って心が高揚する一方、
破局を恐れての不安と焦燥に駆られる心的状態。(以下略)
なるほどー。辞書によってこれほど意味が違うのね。
それってなぜ!? という答えのひとつが、この作品で描かれています。
そこには、辞書をつくるひとたりの想いがめいっぱいこめられているのです!
コトバが大好きな人たちが、コトバの魅力を伝えるために、後世に残すために懸命に辞書をつくります。
この作品で作る辞書は「大渡海(だいとかい」。
大きさは中型辞典、見出し語はなんと24万語、編集方針は“今を生きる辞書”。
もちろん、架空の辞書ではありますが、
劇中では完成まで15年も要し
映画を見終わったあと、ほんとにいま店頭に行けば平積みされているのではないか、とさえ思えてくる出来栄えでした。
しかも、携わる人たちはすごい情熱を持ってはいるものの、
すごく少人数なんですよね・・・・編集部。
本当の辞書作りもこんな人数で作っているのかなー。
かつて、僕の親父世代は、「ロッキー」を見て劇場から出てきたあとに
みながプロボクサーの気分になっていた、なんていう逸話を聞きますが、
僕はもう、辞書を読み漁りたくなりましたよ!
(辞書を作るのは無理なんで・・・)
原作も読まなきゃ、と近所の区民図書館に足を運びましたが
ものすごい予約待ちで断念!
(ちゃんと買いなさい! ってことですね)
今後も引き続き「舟を編む」については情報を発信していければ、と考えています!
この作品、公式サイトもとってもおもしろい作りになっているので、
下記、クリックしてみてくださいな。
↓
かつてクラスメイトで休憩時間に辞書ばっかり読んでる子いたなぁ、
なんてことを思い出した南がお届けしましたー。
あ、タイトルの「マジメは好きですか?」の意味は
原作をお読みいただくか、公式サイトをご覧くださいー。
ね、マジメくん。
(C)2013「舟を編む」製作委員会