こんにちは。
アポロシネマ8、映写担当藤本です。
洋画や洋楽、洋書というものは大抵、日本に入ってくる時に翻訳されるものです。
スヌーピーだって谷川俊太郎ですし、ふたりはともだちだって三木卓の訳です。
英語ですので、当然といえば当然なのですが。
しかし、今の洋画や洋楽もタイトルに関していえば本当に英語のままになりましたね。
カタカナだったりしますけど。
洋楽なんかは本当に無くなりました。
最近全然見ない気がします。
それだけ英語が昔より身近になったということなんでしょうか。
もっと邦題つければ良いのに。
なんだか折角のチャンスにもったいないですよね?
Lovers Of The World→男の世界とか、
Close To The Edge→危機とか
Nursery Cryme→怪奇骨董音楽箱とか
The Dark Side of the Moon→狂気、とか。
翻訳家やライターの腕の見せ所、と言いますか、
うわわ、どうしてこうなった!?みたいなのもひっくるめて愛嬌があってとても良いですよね。
面白い邦題ってすぐ覚えちゃいますよね。狙い通り!
その昔の、それこそ60年代やら70年代の洋楽の邦題なんかは結構面白くて好きなのですが、
それすらも最近は元に戻したりしてるようで少し寂しいなぁと、
たまにそういう作品を見て考える時があります。
さて、この仕事をしていますと作品のフィルムやデータが原題で届く時があります。
作品の原題と邦題が違うパターンの時ですね。
そういう時は「この作品…なんだっけ…。」となってしまいます。
開けて確認すればすぐ判る話なのですが、なんか聞いたことあるぞみたいになると、もう。
思い出したい、思い出せない、のせめぎ合いですね。
そして本日届いた「trouble with the curve」という作品。
ううぅーん…。
ここまで出てるんだけどぉ…!!!
という。
しかし思い出せないもので、とりあえず直訳してみました。
「カーブ(曲線、湾曲)に関する問題」
カーブって…F1?あ!変化球!野球!「人生の特等席!」
という事で連想ゲームで邦題までなんとかたどり着く事が出来ました。
YouTube: 映画『人生の特等席』イーストウッドコメント入り予告編
クリント・イーストウッド数年振りの主演作です。
無骨な野球のスカウトマンと、その娘との交流を描いたヒューマンドラマ。
しかし何故「カーブ(曲線、湾曲)に関する問題」が「人生の特等席」に変わったのか。
カーブを投げる投手が現れるのか。カーブが苦手なバッターが現れるのか。
はたまた別の意味なのか。興味は尽きません。
作品をみて確認する原題の意味と邦題の意味。
二つの意味を比べながら鑑賞すれば、
より深くこの「人生の特等席」をお楽しみ頂けるのではないでしょうか。
クリント・イーストウッド主演「人生の特等席」は明日より公開です。
本日は藤本が担当致しました。