あべのアポロシネマ最新映画情報バックナンバー

劇場スタッフが実際に映画を鑑賞し、執筆したメールマガジンのバックナンバーです。
※不定期配信

2023年4月28日(金)公開『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』 »

出演:鈴木亮平/賀来賢人/杏/中条あやみ/他

監督:松木彩

 

 あべのアポロシネマです。

本日は2021年に放送されたTBSにて「日曜劇場」枠で放送されたドラマ、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の劇場版、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』のご紹介です。

この作品の舞台は東京都。最新の医療機器とオペ室を搭載した緊急車両(ERカー)と、都知事直轄の医療チームとして結成されたプロフェッショナルな医療チームの活躍を描く物語です。

とても危険で過酷な重大事故・災害・事件現場にERカーでいち早く駆けつけ負傷者の命を守り助ける姿は本当に痺れるものがあります。

TOKYO MERは東京モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、「走る緊急救命室」ERカーを指す言葉でありつつ、この医療チーム自体を表す言葉でもあります。

今回は劇場版という事で、TOKYO MERという医療チームの危険極まりないミッションと活躍を大迫力のスクリーンでご鑑賞いただけます。

 

 普通、ドラマの劇場版作品というとドラマを見ていたファンの為のモノという感じがありますよね。

勿論それはその通りなのですが、この作品は要所要所にドラマで起こった事の回想が入るなどドラマを見ていなかった方への配慮もしっかり行われていて、ドラマ未視聴の方でもしっかり人物関係を理解して楽しめる作りになっています。

ですのでドラマ未視聴だけどこの映画に少しでも興味のある方は是非恐れず映画館に見に来ていただきたいところです。

また、作品内で取り扱われる事件や対立構造なども非常にシンプルで判りやすく作られており、そういった部分でも映画から飛び込んでも充分にお楽しみ頂ける作りになっていると思います。

 

 ドラマ版キャストは勿論引き続き皆様登場しますし、新しく用意された映画用キャストもバッチリ物語にハマっていてファンには非常に嬉しいポイントも多かったです。

監督もドラマ版の演出を担当されていた松木彩さんだった事も安心感があって良かった様に思います。

チーフドクター喜多見幸太役の鈴木亮平さんは本当にハマり役で、「待っているだけじゃ、助けられない命がある」という想いと共にどんな危険な現場にも現れて明朗な声で患者に寄り添い、救いきる姿は本当に素敵としか言いようがありません。

数々の難しい役を見事に演じ切ってきた鈴木さんだからこそ出来る喜多見チーフの演技は本当にこれが「代表作」と言われるような役どころなんじゃないか、と考えさせられてしまいます。

また、賀来賢人さんや菜々緒さんたちMERの他のクルーや喜多見チーフの妻、高輪千晶役の仲里依紗さんや東京消防庁のレスキュー隊千住幹生役の要潤さん、研修医潮見知広役のSixTONESジェシーさんらの演技も本当に素晴らしく、最初から最後まで本当に見所が多い映画となっております。

 出動した現場で「死者を一人も出さない事」を使命とし、常に死と隣り合わせになる様な厳しい現場で活動するTOKYO MER。その姿は本当に眩しく、時に心が動かされるものがありました。あべのアポロシネマでTOKYO MERの新しい活躍を是非ご鑑賞下さい。スタッフ一同心より皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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★☆執筆者紹介☆★

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ふじもと

 

最近K2という医療漫画を読んでいたんですが、

それもシンクロして非常に楽しめた映画でした。

迷ってる方は是非!

2023年4月28日(金)公開『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 »

出演:宮野真守/志田有彩/畠中祐/他

監督:アーロン・ホーヴァス/マイケル・ジェレニック

 

 

こんにちは、アポロシネマです。

だんだんと過ごしやすい気候になりましたね。遠足もいいですが、冒険したくなっていませんか?!

そんな、新生活に楽しみが欲しいあなたにお勧めしたい『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』をご紹介いたします。

 

テレビを見ていても、先行して公開している海外での大ヒットの情報が流れてきて、そんなにハードル上げると緊張しちゃうよ!と思っていたのですが、

実際に鑑賞して、そんな心配はパックンフラワーに“パックンチョ!”してもらいたい程、まったく要らない心配でした。

予告編を見ずとも、マリオのゲームで遊んだことのある方なら楽しめる、スーパースター級の無敵ムービーでした!!!(遊んだことの無い方も、“マリオとルイージが兄弟だ”、“クッパは悪者だ”という事を知っていれば映画を楽しめてしまう、サイコーな映画ですよ!)

 

いちおう物語をさらっと。

双子の兄弟マリオとルイージは、ニューヨークに住む配管工。その2人が、ひょんなことから謎の土管に吸い込まれ、迷い込んだのは魔法に満ちた新世界だった!

離れ離れになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう……。

 

ニューヨークに住むマリオブラザーズ?クリボーは?パタパタは??と、観る前の疑問は尽きないと思います。

もう、気にしない!観たらわかる!!観れば多くの疑問が吹っ飛ぶくらいの、あのマリオの世界が待っているのですから!

 

ミニオンで有名なイルミネーションスタジオが描き、動かすのだから、鉄板でしょ!

彼らの姿に感動で心がバックバクになること間違いなしです!!!!

あ!あれはあのボタンを押したときの動き(モーション)だ!!走り方も……。

このアイテムを取ると、こんな感じになるのか!

このシーンの、この楽曲のメロディーは……アレだ!!!

 

ああ、これは愛されている方々に作られた映画なのだなあ……、としみじみ。

それもそのはず、『マリオシリーズ』、『ゼルダの伝説シリーズ』、『ドンキーコングシリーズ』などの生みの親として知られる、日本のゲームプロデューサーであり、任天堂株式会社代表取締役フェロー(分からなかったのでネットで調べました)の宮本茂さんもプロデューサーに名を連ねているのです!

これは心強い!!!

皆さんも劇場で、ゲームから飛び出し映画の世界に広がったマリオの世界を体験してください!

 

因みにですが、エンドロール後にも特典映像ありますので、最後までごゆっくりご鑑賞ください。

 

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★☆執筆者紹介☆★

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せきぐち

よく遊んだ記憶があるのはゲームボーイ、スーパーファミコン、NINTENDO64のゲームですが、

時を経てNintendo SwitchでのNINTENDO64復刻版をテレビの企画などでプレイしているのを見かけます。今のグラフィックに比べると、あの映像で遊んでいたのか!という衝撃が懐かしさを上回りました。笑。急に振り返ると、の話です。製作者の方々の大変さを実感します。

2023年5月26日(金)公開『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 »

出演:高橋一生/飯豊まりえ/長尾謙杜/木村文乃/他

監督: 渡辺一貴

 

 あべのアポロシネマです。

本日はNHKで放映されたドラマ「岸辺露伴は動かない」の待望の映画化作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のご紹介です。

 

ジャンプの黄金期を支え、現在も月刊誌ウルトラジャンプで連載が続く荒木飛呂彦先生原作の大ヒット漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。

その中で1992年5月から1995年12月まで連載されたジョジョの奇妙な冒険 第4部に登場し、今なお人気のサブキャラクター岸辺露伴を主人公とした漫画「岸辺露伴は動かない」を原作とし、大ヒットを収めた高橋一生さん主演のドラマの映画版という事で、私も原作ファンとして非常に楽しみにしておりました。

この作品をドラマにするにあたって原作を読んでいない人にもわかる様に、ジョジョ4部の他のキャラクターを物語に出さない事でジョジョシリーズと岸辺露伴シリーズを切り離したり、岸辺露伴が持つ特殊能力「ヘブンズ・ドアー」の能力としての姿は物語中では描かれません。

ジョジョを知らない層の人でも特殊な能力を持つ岸辺露伴というミステリアスな人物をストーリーテラーとしたサスペンスホラーとして物語をしっかり成立させているという点も非常に好感が持てるポイントだと思います。

その分、原作から改変されているポイントも多く見受けられますが、それがどのポイントも非常に上手に丁寧に物語に落とし込まれている印象で、それによってより深く物語を掘り下げられている様に感じました。

 

ドラマ「岸辺露伴は動かない」をご視聴の方はご存じとは思いますが、岸辺露伴は特殊能力を持っています。

彼は人を本にして読む事が出来るという能力を持っています。

体のあらゆる部分を「ヘブンズ・ドアー」という能力を使う事で本にし、その人の過去や性格、生い立ちから秘密まで、その人にまつわるありとあらゆる情報を本として読む事が出来るのです。(本にされると寝てしまい、読まれている間の記憶はありません。)

また、その本に指示を書き加える事で書き込んだ内容に従わせる事も出来ます。

そんな非常に便利な能力「ヘブンズ・ドアー」を持つ漫画家、岸辺露伴がその能力以上に奇妙な出来事に遭遇し、時に静観、時に巻き込まれながら、対峙する。

そういう物語なのです。

 

さて、今回の映画で岸辺露伴はこの世で「最も黒く邪悪な絵」を探しにルーヴル美術館へ足を運びます。

こちらも2009年に荒木飛呂彦先生により執筆され実際にルーヴル美術館に展示された作品「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を原作にし、ドラマ同様、映画用に丁寧に改変を加えながら制作されました。

岸辺露伴本人の原作イメージや住んでいる建物、町の雰囲気まで見事に再現しながら、いざフランスへたどり着けば岸辺露伴のイメージを大事にしつつルーヴル美術館の荘厳さ、美しさをしっかりと見せ、それでいて物語をしっかりとまとめ上げる手腕は本当に素晴らしく、2時間が短く感じるくらいあっという間で、本当に映画を堪能できました。

ベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺の森』から影響を受けたというどんよりと退廃的で陰鬱なイメージで撮影されたという街並みの描写も「岸辺露伴は動かない」という作品全体に非常にマッチしており、どこを切り取っても絵になる様な、こだわり抜かれた映画が完成した、という風に感じました。

また音楽を担当した菊地成孔さんのジャズが作品に本当にマッチしていてそれだけでヨーロッパの雰囲気が楽しめ、そういう観点でも最後の最後エンドロールの終わりまでしっかり楽しめる作りになっています。

 

ジョジョの奇妙な冒険が1987年から連載を開始し、現在「ジョジョの奇妙な冒険 第9部The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)」をウルトラジャンプで連載開始したこの2023年に『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』がスクリーンに誕生しました。

この世で最も黒い絵。それはどんな絵なのか、それを見たものはどうなってしまうのか、その絵にはどんな想いがこめられているのか、様々な謎と記憶を追いかけて岸辺露伴が新たな扉を開きます!

スクリーンでこの奇妙で美しい物語の結末を是非ご鑑賞に来て頂ければと思います。

あべのアポロシネマで皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

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★☆執筆者紹介☆★

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ふじもと

 

モリス・ルグランという画家が映画中に出てきますがこれも映画オリジナル。

裏取引する古物商も映画オリジナルで、その部分も凄く良かったです。

2023年5月19日(金)公開『最後まで行く』 »

出演:岡田准一/綾野剛/広末涼子/磯村勇斗/他

監督: 藤井道人

 

 あべのアポロシネマです。

本日は『関ヶ原』や『ザ・ファブル』などこれまで多くの作品で主演を務め、多岐にわたる活躍を見せ続ける俳優、岡田准一さんが主演を務め『新聞記者』や『ヤクザと家族 The Family』など重厚な人間ドラマを数多く手掛ける売れっ子監督、藤井道人さんがメガホンを取った快作『最後まで行く』のご紹介です。

 

 この映画は元々韓国映画『最後まで行く』という2014年に韓国で大ヒットした映画のリメイク作品です。

中国、フランスでもリメイクされ大ヒットとなった作品で、遂に2023年に念願の日本版、『最後まで行く』が公開されました。

この作品はアクションクライムサスペンスと呼ぶにふさわしい最初から最後まで全く予測不能なとんでもない映画になっています。

韓国版映画『最後まで行く』、中国版映画『ピースブレーカー』、フランス版映画『レストレス』をまだご鑑賞でない方は是非ネタバレ無しで情報を頭に入れずにこの日本版『最後まで行く』を観に行って頂きたいと思いますし、他国の作品を鑑賞済みの方でも、この日本版の面白さは相当なものなので、是非設定の違いや、文化の違いなど楽しみながらこの物語を鑑賞して頂きたいと思います。

 

日本版は岡田准一さんと綾野剛さんの掛け合いや駆け引きのシーン、対決のシーンが本当に凄まじく印象に残るシーンが多かった様に思います。

特に綾野剛さんの狂いっぷりは凄まじく、1シーン毎の表情や仕草、岡田さんを追い詰める姿の鬼気迫る演技は本当に凄まじかったです。

これが約2時間、最後まで糸が一切切れる事無く、盛り上がり続けるんです。

その脚本力や構成にも驚きましたし、近年の綾野剛さんのベストとも言える狂いっぷりに慄きましたし痺れあがりました。

対峙する岡田さんがまた本当に今まで見た事ないタイプの岡田さんで、その演技力の高さに驚くと共に、感情移入してしまうんですよね。

汚く、弱さがあり、人としてダメな部分を抱えながら、内には闘志を秘めている。

こんな二人がそれぞれの事情の為に真っ向からぶつかり合い、潰し合う。

その激しさとスピード感には本当に圧倒されてしまいました!

そしてそんな姿をもエンターテインメントとしてスクリーンに見事に昇華させたのが藤井道人監督版『最後まで行く』なのです。

 

 上記の通り鬼気迫る演技でぶつかり合う主演二人だけではなく、脇を固める俳優も豪華でリアルで生々しく、本当に素晴らしいものです。

ヤクザの親分役の柄本明さん、岡田さん演じる主人公、工藤祐司の同僚役を務める杉本哲太さん、駿河太郎さん。

別居中の妻役の広末涼子さんなど、挙げだすとキリがない程、どのキャラクターも完璧で作品の奥行を深める事に成功しておりました。

また作品自体は本当にヒリヒリする様な強烈なクライムサスペンスなのですが、それだけではない明るさが散りばめられた映画で、ハラハラの中にも笑えるシーンが多く散りばめられていた様に思います。

そういう緩急もしっかり計算して取り入れられている所もこの映画の素晴らしかった所と言えるのかも知れません。

 

 藤井道人監督の新境地と言える様なエンターテインメントに振り切ったアクションクライムサスペンス映画が誕生しました。

こういう映画こそ映画館の音響とスクリーンで体験し、心より楽しんで頂ければと思います。

主演二人の今まで見た事が無い様な表情をスクリーン一杯に見る事が出来て私的には非常に得したと言いますか、気持ちよくスクリーンを出る事が出来た作品です。

迷っている方がいれば是非あべのアポロシネマでこの作品を鑑賞して頂き、その楽しさと恐ろしさ、そして驚愕のラストを体感して頂ければと思います。

スタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

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★☆執筆者紹介☆★

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ふじもと

 

不運な事が続く事はよくある事な気がします。

私も今年厄年なので気を付けたいところです。

2023年3月3日(金)公開『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』 »

出演:水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/永瀬廉/他
監督:堂山卓見


こんにちは、アポロシネマです。
私としては前回の記憶がないほど「ドラえもん」シリーズを久しぶりに見ました。「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」を紹介いたします。

率直な感想として思ったのが、【ドラえもんってこんなに大人に向けた作品だったのか?!】でした。驚きました。理想郷(ユートピア)というタイトルから推測するに、大冒険をして、新しい別の世界の友達を見つけ、別れがさみしい“だけの”話かな、と思っていたのですが……。
これは…心が骨折するほど凹んでいる時に見たら、大号泣していたに違いない。とても純粋な話でした!
因みに今回の脚本は、『相棒』シリーズ、『ALWAYS 三丁目の夕日』、『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太さんが担当されています。そこもポイントなのではないかと思っています!

お話は、空に謎の三日月型の島を見つけたのび太は、ドラえもんたちと一緒にその島を探しに出かけることに。
やっと見つけたその正体は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園<パラダピア>
だった!
なんでも叶う“パーフェクト”な楽園に隠された“秘密”を解き明かすことができるのか
空に浮かぶ理想郷(ユートピア)での大冒険が始まる――!

もちろんドラえもん=お子様向けという前提は変わらず、今回もお子様が楽しんで観ていただける作品だと思います。【タイムツェッペリン】という、目的の時間と場所をセットすれば移動ができる飛行船が出てきたり、ドラえもんたちが着ている可愛い飛行服にも秘密があったり、夢のアイテムがたくさん登場します!
そして【パラダピア】がなんとも綺麗。かなり光輝いていて、中々神秘的な見た目です。
【パラダピア】という名の異世界にたどり着いたのに、自分のなりたい姿がスーパー小学生だと夢見るのび太くんは、さすが小学生だな~と親目線で見てしまいました。

そして今回最大の注目ポイントとなっているのは、メインキャラクターであるソーニャ。King & Princeの永瀬廉さんが声優を務められている事でも話題となりました。
やさしさと強さをあわせ持つパーフェクトなネコ型ロボットで、落ち着いてクールな声が彼にピッタリです!ファンでなくても、このキャラクターに惹かれるのではないかと思います。

子どもに戻った気分で、たまには『ドラえもん』も観たくなりませんか?ぜひあべのアポロシネマでご鑑賞ください。


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★☆執筆者紹介☆★
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せきぐち
目のかゆみはマシになってきましたが、今度は時々くしゃみしたくなってます。

2023年3月31日(金)公開『生きる LIVING』 »

出演:ビル・ナイ/エイミー・ルー・ウッド/アレックス・シャープ/トム・バーク/他
監督:オリヴァー・ハーマナス


あべのアポロシネマです。本日はビル・ナイ主演、ノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を担当し、南アフリカ出身で南アフリカを題材にした映画をこれまで撮ってきたオリヴァー・ハーマナスが初めて南アフリカを舞台とせずに撮影した映画『生きる LIVING』のご紹介です。
この映画『生きる LIVING』は元々黒澤明監督の『生きる』が原作で、名作の呼び声の高い映画史に残る作品です。
黒澤監督の『生きる』は1952年に公開され当時から多くの絶賛と受賞をうけた作品でした。
この作品はかの有名な『七人の侍』の一作前に撮られた作品で、実に70年以上前の作品という事になります。
当時の作品なので白黒のトーキー作品です。
それがまた雰囲気があって良いのですが、今作も原作『生きる』を思わせるスタンダード画郭で映像の色味もカラーではあるものの、少しくすんだ様な色使いを基調としており、そういった部分でも1950年代を思わせる様な映像体験を実現しております。
当時のイギリスを思わせる画郭、サウンド、色調からこの映画の雰囲気をまず楽しんで頂けます。

イシグロさんがビル・ナイさんを見ていて、その佇まいからこの作品の主人公はビル・ナイさんしかいない、彼の演技がイシグロさんの思うキャラクターにピッタリだとして、自らこの黒澤作品のリメイクの脚本を担当しこの作品は誕生しました。
ビル・ナイさんを主人公に想定し書かれた脚本がゆえに彼の演技、空気感を余すところなく捉えたウィリアムズというキャラクターがビル・ナイさんにはまらないはずがありません。
紳士的で勤勉で真面目で、チャーミングで。
ビル・ナイさんの演じるウィリアムズは本当に素敵なキャラクターです。
英国紳士の見本の様なキャラクター造形は日本人の持つ寡黙で勤勉なイメージとも合致し日本の映画がイギリスでリメイクされる意味を改めて見るような思いがしました。
似ている部分、通じる部分があるからこそ、このリメイクは成り立っていて、その懸け橋になっているのがどちらにもルーツを持つ作家、カズオ・イシグロその人なのだという、ある種なるべくしてなった作品だと私は考えます。

日本にルーツをもつイシグロさんが幼少期にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つメッセージに影響されて生きてきたと語る『生きる』。
イギリスに舞台を移して誰かがこの作品をリメイクしてくれたら良いのに、とずっと思っていたそうです。
そしてまさか自分がその役を担うことになるとは驚きですが、イシグロさんの著書である『わたしを離さないで』や『日の名残り』などは映画化し、どちらも高い評価を得ている事や、『上海の伯爵夫人』など過去には映画脚本も何本か書いている事を鑑みても今作『生きる LIVING』はある種初めから成功が約束された作品だったと言えるかもしれません。
思い入れを持って描かれたキャラクター達や物語は確かに息づいて、物語を動かしていきました。
まだ戦争の傷跡が残る1950年代のイギリス。
それは日本も同じだったはずです。
日本が舞台の作品を見事にイギリスに落とし込み、トラディショナルで古典とでも言うような名作に新たな息吹を宿した作品です。
また、この作品においてウィリアムズから希望を受け取る若者を演じたエイミー・ルー・ウッドやアレックス・シャープ達若手の演技にも非常に注目で若さと瑞々しさがあって非常に素晴らしかったです。
それほど多くの場面転換がない映画だからこそ一人一人の演技と細やかに配慮された美術セットが素晴らしく、非常に集中して観る事が出来ました。

またこの作品は本当に洗練された音数の少ない楽曲を起用し、物語に寄り添う様な音楽を使用しています。
この謙虚さとメロディーの美しさが際立って本当に素晴らしい映画体験になっているので、そちらも是非注目してみて下さい。
フランス出身のピアニスト、作曲家のエミリー・レヴィネイズ・ファルーシュは本当にこの作品が更なる高みに届くように見事に伴奏しきっています。

色々書いて参りましたが、『生きる LIVING』は今見るべき映画です。
人生とは誰のもので、どの様に生きるか。他人にどう思われようと己の成すべき事を貫き、そのささやかで小さな献身が誰かの為になっていたなら、という美徳とも言うべき人生観こそが、黒澤監督からイシグロさんへ継がれ、そして今一度我々に届けられました。
この大切な人生観、生き方を是非あべのアポロシネマのスクリーンで鑑賞してください。
素晴らしい映画体験があなたを待っています。
スタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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★☆執筆者紹介☆★
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ふじもと

黒澤監督の『生きる』も凄く良いので、ご興味があればそちらも是非見て欲しいです!
興味があれば是非!
ビル・ナイ版よりもっと情けなさというか哀愁がある気がします。

2023年1月27日(金)公開『レジェンド&バタフライ』 »

出演:木村拓哉/綾瀬はるか/伊藤英明/中谷美紀/他
監督:大友啓史


あべのアポロシネマです。
本日は木村拓哉さんと綾瀬はるかさんがW主演となる全く新しい歴史ドラマ映画『PG12)レジェンド&バタフライ』のご紹介です。

『るろうに剣心』シリーズや『プラチナデータ』、『3月のライオン』など大ヒット作品を多く手掛ける大友監督と

『探偵はBARにいる』シリーズや『コンフィデンスマンJP』シリーズの脚本を担当し、ドラマ、映画に引っ張りだこの脚本家、古沢良太さんがタッグを組み、

主演である織田信長を木村拓哉さんが、信長の正室、濃姫(帰蝶)を演じるのが綾瀬はるかさんというとんでもなく豪華なメンバーで制作された本作は、普通の時代劇や大河ドラマとは一味違う、主に内政と、そして妻との恋愛を描いた30年に渡る歴史絵巻となっております。

あまり歴史に詳しくない方でも楽しんで頂ける作りになってはいるのですが、織田信長の歴史的な動向を知っていれば、映画の内容を一層楽しめる作品になっておりますので、本日はその辺についていくつかお話させて頂こうかと思います。


物語は二人が政略結婚した1549年からスタートします。
この時、織田信長16歳、濃姫15歳。この当時は12歳~16歳くらい(諸説あり)から元服という儀式をもって成人と認められたそうですので、二人とも成人であり、この時点で濃姫はバツ2でした。

前の二人の夫とはどちらとも死別しており、3度目の結婚で織田信長の元にやってきたという事になります。

この結婚は政略結婚であったと言われており、信長の父である信秀が、美濃の国を治める斎藤道三と和平協定を結ぶために道三の娘である濃姫と信長を結婚させたということです。

1556年、信長23歳の時に美濃を治めていた斎藤道三が長良川の戦いにより死去。

斎藤道三とその息子義龍が争った末の出来事でした。

1560年に桶狭間の戦い。

今川義元の2万から4万と言われる大軍勢に3千~5千の軍勢で奇襲をかけ信長は見事勝利しました。
この戦いに勝利した事で織田軍は勢力を大きく拡大しました。

信長はこの時27歳、若くして戦国の世に頭角を現しました。

1567年、信長34歳で濃姫の故郷である美濃を奪還すべく稲葉山城の戦いが勃発。

これにより斎藤氏は滅亡し、織田信長はこの辺りから「天下布武」の印章を使用する様になります。
これは「日本の中心地(天下)である京都で幕府を再興する」という信長の決意を現した印章でした。
また信長は「楽市楽座」「関所撤廃」「道路整備」「撰銭令」など自分の領地で商業が発展する政策を次々打ち出します。

これにより国が活性化、そのもうけを利用して軍をどんどん強化していきました。

1568年、織田信長はいよいよ軍勢を引き連れ上洛(京都に入ること)します。

1570年には浅井、朝倉の連合軍と織田、徳川の連合軍による姉川の戦いが起こりました。
とにかくこの時期敵が多かった信長。

信長包囲網と呼ばれる反信長勢力の連合軍に包囲されていました。

近江の平定と比叡山の無力化が状況打開の最重要課題と考えた信長は自らを第六天魔王(仏教において仏道修行を妨げる悪魔のこと)と名乗り比叡山を焼き討ちしました。

1571年。信長38歳の事でした。

1575年に長篠の戦いが起こり、鉄砲隊を用いた新たな戦術で武田軍に大勝し、1576年、43歳の時に今の滋賀、近江に安土城を建設。

そして1582年、本能寺の変にて信長は49歳でこの世を去りました。

概ね、物語に登場する付近の史実をざっと書かせて頂きました。こちら、諸説ある中で私が調べたものですが、概ねこれだけ知っていれば物語中に迷子になることはないと思われます。

この物語は信長と濃姫のラブストーリーとして楽しむ事がとにかく第一ではあるのですが、何故この時信長は困っていたのか、濃姫は何を考えていたのか、どんな背景があったのか、を知っていると一層楽しめる作品なのは間違いありません。

勿論、16歳~49歳という振り幅の大きな役を見事に演じている二人を「あ、今何歳なんだ。」と感じながら楽しむのも最高ですし、二人だけではなく時代ごとに変わっていく周りの人々の姿なども、観ていて本当に楽しめました。


1本の映画を作るのにかかる平均製作費が5千万円というここ日本で、総製作費20億円という桁外れの製作費で作られた今作。

こだわりぬかれた甲冑や小道具の数々に、セットの作り込みは異常とも言えるものです。

(因みに劇中信長が着用した甲冑をアポロシネマでは2月19日(日)まで展示中です!)

美しい風景や壮大な音楽など、胸に迫る作品になっています。

時代劇に囚われない新しい時代劇で描く新しい信長像と、謎の多い正妻、濃姫の新たな物語。
これを映画館で見ない手はありません。

あべのアポロシネマに是非お越し頂ければと思います。

皆様のお越しを、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

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★☆執筆者紹介☆★
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ふじもと

劇中信長が着用した甲冑、重厚で非常に存在感がある素晴らしいものですので是非一目見に来て下さい!

2023年2月23日(木)公開『湯道』 »

出演:生田斗真/濱田岳/橋本環奈/他
監督:鈴木雅之

アポロシネマです。 本日は『おくりびと』などの脚本家で放送作家の小山薫堂さんと『HERO』や『マスカレード』シリーズで有名な鈴木雅之監督がタッグを組んで贈る『湯道(ゆどう)』を紹介します。


「湯道」とは、読んで字のごとく湯の道。茶道や華道や書道などを想像していただければわかりやすいかと思います。
小山薫堂さん自身が提唱しているもので、日本人にとっての入浴という行為は世界でも類稀なる生活文化であり、その精神と様式を突き詰めてゆくことで一つの「道」になるという想いに至り、これを「湯道」と名付けたそうです。


物語は、亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。
実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。
そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院。
銭湯で働いている看板娘・いづみの助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。
いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。
不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で凝り固まった何かが徐々に解されていくのであった……。


主人公の史朗を演じるのは生田斗真さん。東京に染まってしまった!というのがピッタリなやつれ具合とおしゃれな服装で、現代に疲れているのだな……。とちょっと可哀そうになるのですが、常連さんの「なんか顔見ると憎めないのよ~」がめちゃめちゃ共感。良い兄貴なのですよ…。


そして銭湯を継いだ弟の悟朗役は濱田岳さん。この方は色々な作品でいろんな顔をされていて、毎回凄いと思うのですが、今回も怒っているだけでは表せない兄弟げんかをしていて、本当に三浦家の弟くんでした。凄い…。


看板娘のいづみ役に橋本環奈さん。彼女の笑顔が銭湯を救ったと言っても過言ではないでしょう。喧嘩する2人にめっちゃ華を添えています。もともと銭湯の看板娘なので志朗を敵対視しているところも可愛いです。心癒される…。
こんな銭湯なら毎日行くよ……。と思う様なスペシャルメンバーで描かれる今作は、主人公たち(まるきん温泉側)だけでなく、銭湯に通われるお客様それぞれに秘めたドラマがあり、オムニバス形式で描かれます。 オムニ“バス”とは、またコレお湯だけにね!とダジャレを言いたくなるほど、兎に角、笑いと感動の緩急がズルい!!流石ヒット作を手掛けたメンバーの作る作品です。良い意味で、どこまでがコメディなのか、本気なのか……。
いや、全て本気だと受け取りました。
決意が画面を通して、熱気として伝わってきます!
本当に、この銭湯に通うメンバーになったら楽しいだろうな~。と画面越しに同じ銭湯に浸かっている気分。この一体化の気持ちはオムニバス作品の醍醐味ですよね。いい湯だな~。


最近は主人公の史朗のように、忙しい生活をされている方が多いと思うのですよ。
駄目です、自分の体は大事にしなくては!! 久々に映画に浸ってみてはいかがですか?(銭湯だけに!)


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★☆執筆者紹介☆★
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せきぐち
寒いのがマシになってきたと思ったら、花粉が凄いですね。 目が……目が…。

2023年2月16日(金)公開 『シャイロックの子供たち』 »

出演:阿部サダヲ/上戸彩/玉森裕太/佐々木蔵之介/他
監督:本木克英


あべのアポロシネマです。

本日は『超高速!参勤交代』や『空飛ぶタイヤ』の監督を務めた本木克英監督の最新作『シャイロックの子供たち』をご紹介させて頂きます。


半沢直樹シリーズや下町ロケットシリーズを手掛け、出す作品、出す作品、全てが映像化されるレベルの大ヒットを飛ばす人気作家、池井戸潤さんが2006年に発表した小説「シャイロックの子供たち」。

現在までの累計発行部数60万部、銀行を舞台としたミステリ経済小説で、池井戸さんが「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、池井戸さんの作家人生の〝転機″として位置付ける重要な作品となっています。

これを原作に去年2022年10月にWOWOWで先駆けてテレビドラマ化され、本年2023年に映画化し公開となりました。


物語はとある銀行の小さな支店で発生した〝現金紛失事件″。

その裏で蠢く許されざる不正と銀行員としての正義の間で揺れ動く各キャラクター達を巧みに描き、騙し騙される熾烈なバトルを2時間でしっかりと描いています。

元行員の池井戸さんが作り出したリアリティのある重厚な舞台設定の中でハラハラドキドキと飽きる事なく揺れ動く物語に、本当に自分の心が池井戸さんや本木監督の掌の上で踊らされてしまいます。

特に物語的に、えぇ!?と思わず声が出る様なぶっ飛んだ不正を行うキャラクターが沢山出てくるので、ヤバい奴しか居ない!と見ながら驚く事になりました。

そしてもう一点。

この作品、主要キャラはほぼ同じでも、原作ともドラマとも違うオリジナルのストーリーが用意されており、原作やドラマが好きな方にも改めて全く新しい物語として楽しんで頂ける作りになっているのです!

時間に制約のある映画だからこそ、原作ともドラマとも違う2時間という映画の枠にしっかりハマった一本の物語に仕上げられた今作は、見て損のないこの冬最高の一本となっております。


配役も本当に素晴らしく、営業課の課長代理、主人公西木雅博役に阿部サダヲさん。

その部下北川愛理役に上戸彩さん。

お客様二課の後輩、田端洋司役の玉森裕太さんなどメインキャストはどの人物も素晴らしく、不正の飛びかう一見暗くなってしまいそうな物語を華やかで豊かに彩っておられました。

また、佐々木蔵之介さん演じる黒田道春、柳葉敏郎さん演じる九条馨などダークなキャラクターも堂に入った演技で迫力があり、素晴らしかったです。


そしてこの映画の主題歌を歌うのはなんと、エレファントカシマシ。

4年9か月ぶりとなる最新シングル「yes. I. do」がエンドロールで鳴り響いた時の衝撃は本当に大きかったです。

エレカシが作り出す自由で硬派で泥臭いロックンロールがこの映画にしっかりとマッチして最後の1秒まで映画を楽しませてくれる、そういった細部まで行き届く様に作られた丁寧な作品だからこそ、エレファントカシマシも楽曲提供したのだろうと納得いってしまう、そんな相乗効果を生む説得力のある一曲でした。


銀行内で起きる不可解な事件と様々な不正。

それがどのように暴かれくいくのか、やられたら倍返しが信条の主人公、西木雅博はどの様にしてやり返していくのか。

この物語がどんな着地点を見つけるのか、皆様のその目で是非お確かめください!

この冬一押しのミステリ経済映画の傑作がまた一つ誕生いたしました。

見ていただければわかる、極上のエンターテインメントです。

あべのアポロシネマで皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


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★☆執筆者紹介☆★
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ふじもと

今朝、洗濯機が壊れて水が溢れ出し、床が浸水しました。
大慌てしました。
まめに排水溝とか排水ホースも掃除しないとダメですね。

2023年1月13日(金)公開 『映画 イチケイのカラス』 »

出演:竹野内豊/黒木華/斎藤工/向井理/他
監督:田中亮


お正月気分からスッキリ抜け出したい方、朗報です。アポロシネマです。
今月また面白い新作が公開されるのです~!これは見るっきゃない!!
『コンフィデンスマンJP』(コンフィデンスマンJP、面白いので人気ですよね!)の田中亮さんが監督された『映画 イチケイのカラス』です!!


と、言ったものの、私は2021年4月から放映していたドラマ見ていない勢なのです。正直見る前は、その世界観に入り込めるか少し不安でした。

……が。このコンビといい、話の複雑さ(ミステリー要素)が絶妙で面白かったです!振り返りでドラマを追っかけようかと思っています。

映画公開に併せ、1月14日(土)にはテレビで【2021年のドラマ】と【今回の映画】の間の期間のエピソードが描かれる、
スペシャルドラマの上映も決まっており、とりあえず録画予約しました。楽しみです。


私のようにドラマを見ていない方でもわかりやすく説明しますと、竹野内豊さん演じる、自由奔放で型破りな裁判官・入間みちおと、
対照的に黒木華さん演じる、超真面目エリート裁判官・坂間千鶴がいがみ合いながら、案件を解決していく痛快リーガルエンタテインメントと言われています!


映画では、岡山に異動したみちお。彼が担当することになったのは、主婦が史上最年少防衛大臣・鵜城英二に包丁を突きつけたという傷害事件。
一方、坂間千鶴は「他職経験制度」というもので弁護士になるも、配属先は奇しくもみちおの隣町…。
彼女は、そこで出会った人権派弁護士・月本信吾とバディを組み、町を支える地元大企業のある疑惑を追うのだが…。

裁判官と弁護士。立場は違えど、この2人が出会わないわけがない…!


この竹野内豊さん・黒木華さんのイチケイのカラスという映画の世界観が面白いことは勿論、今回映画で登場する、斎藤工さん演じる月本や向井理さん演じる鵜城。
この2人も私的にはイメージ通りの役柄で、すごく説得力がありました。このお2人の演技にも是非注目していただきたいです!


アポロシネマでは作品上映は勿論の事、『映画 イチケイのカラス』のパンフレットやキャラクターグッズも多数取り揃えて皆様のお越しをお待ち申し上げております。

新商品のワッフルソフトやポップコーンと一緒にこの映画を楽しんだ後は是非シネマグッズコーナーにもお立ち寄りください!

皆様の劇場へのお越しをスタッフ一同心よりお待ちいたしております。


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★☆執筆者紹介☆★
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せきぐち
斎藤工さんについては、斎藤工フィーバーしていた気がするのですが、自分だけでしょうか…。