2024年7月 6日 (土)

2024年5月31日(金)公開『マッドマックス フュリオサ』

出演:アニャ・テイラー=ジョイ/クリス・ヘムズワース/他

監督:ジョージ・ミラー

 

あべのアポロシネマです。

本日は鬼才ジョージ・ミラー監督の最新作『マッドマックス フュリオサ』(PG12)のご紹介です。

この作品は1979年に公開された第1作から45年、マッドマックスシリーズとしては5作目となる作品です。

79年に初登場したシリーズ第1作目『マッドマックス』は暴走族と特殊警察の復讐の連鎖の中で怒りと狂気が主人公の心に芽生える様を描き、

81年に公開された『マッドマックス2』ではまさに「マッド」という名に相応しいポスト・アポカリプス(なんらかの理由で現在の文明が崩壊した後の)世界を構築し、

世界的な大ヒットと「北斗の拳」やゲーム「Fallout」シリーズ、映画でいえば『ウォーターワールド』など後の作品に多大な影響を与えました。

2の世界観を継承しつつ、より世界観に磨きをかけた『マッドマックス/サンダードーム』は85年に公開、ここまでがマッドマックス旧三部作となります。

マッドマックスの物語はここで終了かと思われていましたが30年後の2015年、満を持して帰ってきたのがシリーズ4作目『マッドマックス 怒りのデス・ロード』です。

今まで作られてきた世界観を一層の作り込みと圧倒的狂気でアップデートし世界中から熱狂的支持を受けて見事にカムバックを果たしたのです。

 

さて、この物語の主人公と言えばマックス・ロカタンスキー。

1作目~3作目はメル・ギブソンがマックスを演じ、4作目ではトム・ハーディがマックスを演じました。

寡黙な一匹狼で元々は警察官だったマックスが秩序を失った世界で暴走族に家族を殺され、大事な人を守れなかったという自責の念と戦いながら、荒廃した世界をあてもなく彷徨います。

マックスは基本的に他人には無関心であり自分の事だけを考えて行動する無頼漢ですが、その根底に流れる揺るがない正義の心と優しさが彼をこの狂った世界においてのヒーローたらしめる所以です。

 

そんなマックス率いるマッドマックスが1作目から通して描いてきたのはバイクや車などを用いた激し過ぎる「カーチェイス」と様々な銃器や武器を用いた「ガンアクション」です。

特に2以降は二国間で発生した核戦争により文明は崩壊し、水、食料、ガソリンなどの資源を殺し合って奪い合う無秩序世界が舞台になっている事もあって、モヒカンに革ジャンの悪漢が大暴れする世界です。

弱い者は奴隷になるか殺され、資源を求めて争いは絶えず、常に暴力が支配する世界です。

描かれるアクションもカーチェイスも観たことが無いほど派手で激しいものばかりです。

特に4作目『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はその勢い、エネルギーが凄まじく、物語の内容的には目的地に行き、そこから帰ってくる、というシンプルなものでありながら、

小道具一つとっても圧倒的作り込みで作られた「マッドマックスワールド」をこれでもかと体現しており、

この一本に如何にしてマッドマックスエネルギーを詰め込んでやろうか、という監督の異常なまでのこだわりを感じる事ができます。

 

さて、ここでやっと本作『マッドマックス フュリオサ』(PG12)に話を戻します。

この作品は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサという女性大隊長の過去を描く物語になります。

前作では映画が始まった瞬間からいきなりトレーラーに乗って爆走していた彼女ですが、その彼女がどのようにしてこの地にたどり着き、どの様にして暴力が支配する狂った世界において女性ながらに大隊長にまで上り詰めたのかを章立てて描いていきます。

マックスとは前作で知り合ったので、今作にはマックスは登場しません。

今作は作中に一切マックスが登場しない初めてのマッドマックスという事なのです。

ですので実はマッドマックス未経験の方がここから見始めて頂くのに最適な作品になっている、とも言えるのです。

もし皆様の中で予習してから来たい!という勉強熱心な方がおられましたら『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見てから来て頂くのがベストです。

今作には前作のキャラクターが多数登場しますし、知っていれば一層楽しめる事は間違いありません。

過去に前作を観た方も今作鑑賞後にもう一度『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観て頂くと、フュリオサの考えや感情を一層深く楽しめる作りになっていますので、もう一周前提で楽しんで頂けると一層マッドマックスワールドを堪能できるのではないでしょうか。

 

今作を見ればフュリオサがどんな目に遭いどんな思いで生き抜いてきたのか。

「怒りのデス・ロード」へどの様に繋がっていくのかを知ることが出来ます。

この圧倒的世界観と細部の細部までこだわり尽くして作られたディテール。そして悲しき物語を見ればマッドマックスにハマる事は間違いありません。

今までシリーズを楽しみ尽くしてきたファンの方は勿論、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から入った方、そしてこれからマッドマックスの世界を初体験される皆様に胸を張ってお勧めしたい一本です。

是非、こういう映画こそ映画館の迫力の音響とスクリーンで体験して頂きたい作品でございます。

この映画は考えるよりも体全体で感じて頂きたい作品でございます。

こんなにもクリエイティブでエネルギーに満ちた作品はなかなかございません。

是非この機会にあべのアポロシネマへお越しください。

スタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

  

-------

★☆執筆者紹介☆★

-------

ふじもと

 

ドーフ・ウォーリアーとイモータン・ジョーのフィギュア欲しいです。