2024年2月29日 (木)

2023年11月23日(木・祝)公開『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』

出演:GACKT/二階堂ふみ/杏/片岡愛之助/他

監督:武内英樹

 

 あべのアポロシネマです。

本日は『映画のだめカンタービレ最終楽章』や『テルマエ・ロマエ』を監督したコメディには定評のある武内英樹監督の最新作『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』をご紹介いたします。

 

 さて、この作品は元々「パタリロ!」で名を馳せた漫画家、魔夜峰央さんの原作漫画「翔んで埼玉」をベースとし、2019年に公開された『翔んで埼玉』の続編映画となります。

前作の主演GACKTさん、そして二階堂ふみさんを男性役で起用する事で魔夜峰央さんが描く甘美なボーイズラブを見事に再現。

お二人が本作でもしっかり続投となった事も大変嬉しかったです。

原作世界を見事に表現した宝塚の様な煌びやかな衣装と、細やかなディテールにまでこだわった小物やセットなど、原作の雰囲気を完璧に再現したことでも大きく話題になりました。

また「埼玉県人には、そこらへんの草でも食わせておけ!」など伝説的なパンチラインとなった強烈な埼玉ディス(悪口)がそこら中に散りばめられた作風がこの映画に見事にマッチした事で37.6億円という興行収入を叩き出し、日本中で大ヒットとなったのでした。

 

 しかしそんな『翔んで埼玉』も、もう公開から4年。

もう物語の大筋をお忘れになっておられる方、そして見られていない方に向けて、一応前作のストーリーをサラッとだけここでおさらいさせて頂こうかと思います。

今から新たに見られる方や前作分のネタバレを避けたい方はよければここで引き返して頂ければと思います。

今作『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』をより楽しんで頂く為のおさらいですので、必要な方は是非最後までお付き合いください。

 

(ここから前作のネタバレを含みます)

主人公はGACKTさん演じる麻実麗(あさみれい)。

舞台は現実とは違う架空の日本。

彼が東京の超名門校、白鵬堂学院に転入してくるところから物語が始まります。

白鵬堂学院の生徒会長であり、都知事の息子である壇ノ浦百美(だんのうらももみ)は最初こそ麗を疎ましく感じますが、次第に心惹かれる様になります。

しかしその時代の東京は他県人への差別が酷く、特に埼玉県人は虐げられていました。

次第に惹かれ合う麗と百美でしたが、麗が実は埼玉県人であったことが発覚してしまいます。

正体がばれてしまった麗は所沢市(埼玉)を拠点に東京の支配からの解放と通行手形制度の撤廃を求めて埼玉でレジスタンス活動を行います (この架空の日本では生まれた土地によって酷い差別が横行し、各土地から東京に入る為に通行手形が必要だったんですね。) 。

埼玉解放戦線のリーダーとして戦う麗の前に千葉解放戦線が現れます。

千葉解放戦線も千葉から東京への通行手形の撤廃の為、東京から遣わされた刺客だったのです。

千葉県北西部にある流山で二つの軍勢は衝突します。

出身芸能人を発表し合うという対決などを行い、いがみ合う両陣営でしたが戦いの中で団結し、共同解放戦線として諸悪の権化である東京に攻め込みます。

金塊に変えて群馬の山奥に隠されていた都知事の裏金問題を百美が暴くことで都知事への信頼の低下が起こり、さらに混乱に乗じて大群で攻め込んだ共同開放戦線により東京は遂に陥落します。

こうして通行手形制度もなくなり、地域による差別のない新しい日本が誕生したのでした。

しかし麗はこんな所で止まるつもりはありません、新たな計画、全世界埼玉化計画を新たに秘密裏に進行し始めていたのでした…というところまでが『翔んで埼玉』の一作目のあらすじでした。

 

まさか続編が制作されるとは夢にも思っておりませんでしたので二作目制作の知らせには本当に驚きました。

そして、そんな『翔んで埼玉』が新しく描く物語の中心となるのは、まさかの近畿地方!

大阪に支配された近畿地方が……というか、構造はほぼ前作と同じです。

大阪に率いられた京都と兵庫の連合軍により虐げられている滋賀、奈良、和歌山の解放戦線が大阪の支配から逃れるため戦いを挑む!という感じなんですが、問題はここに前作の主人公である麗がどういう理由で現れ、再びこの戦いに身を投じるのか、という事です。

前作同様に滅茶苦茶でありながら、キャラクターの服装や小道具、セットなど関西を意識した作りで本当に面白いです。

関西のギャグやお約束をふんだんに盛り込みながら、この『翔んで埼玉』の世界観にしっかりと落とし込んで再解釈されているので勿論その内容は「とんでも関西」ながら、これはこれで…と思わず笑ってしまう作りになっています。

笑い一本にしっかり絞った作品だからこそキャラクターがしっかり際立って、どんなに腐されていても笑えてしまう愛嬌のある一本に仕上がっています。

 

今作『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』は大阪陣営には大阪の俳優、滋賀県陣営には滋賀県の女優、芸人が起用されていたり、と大変芸が細かいです。

あれ?今ダイアンの津田さん出てなかった?など発見も多く大変楽しめるものになっています。

特に片岡愛之助さんが大阪弁でバリバリ演じてらっしゃるのを見て、その関西弁の堪能さに驚愕しておりましたが、後で調べると堺出身らしく、そうなんだ…!と。

しかも今回、藤原紀香さんと夫婦役で出演されておりそういう驚きも含めて楽しめる映画になっています。

関西を舞台にした映画を関西の映画館で観るというのは非常にオツなものです。

あべのアポロシネマで皆様も是非この『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』をご鑑賞頂き、スクリーンを所狭しと縦横無尽に駆け回る「とんでも関西」をお楽しみいただければと存じます。

あべのアポロシネマスタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

  

-------

★☆執筆者紹介☆★

-------

ふじもと

 

観終わった後、たこ焼きが食べたくなり飛び出し坊やの看板に愛着が沸く映画です。

たこ焼きを買いに行きましょう。

私も今日買って帰ろうと思っています。